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うつ病(鬱病)の原因について学べるおすすめの動画。NHKスペシャル 病の起源、なぜ、私たちはうつ病になるのか? 内容抜粋。
知る
2023.12.19
記事内に広告が含まれています。
NHKスペシャル 病の起源シリーズ。私たちはなぜ病気になるのか?病の起源を求めて時を超え、原因、治療や予防の手がかりを探る
- 番組はU-NEXTからNHKオンデマンド(NHKまるごと見放題パック)を契約をして見ることができます。
- 以下は、番組では紹介しきれなかった取材情報を盛り込んだ書籍版(2014年)=「NHKスペシャル 病の起源 うつ病と心臓病」
ポチップ
2013年 NHKスペシャル 病の起源 うつ病 ~防衛本能がもたらす宿命~
- 人類が苦しむ病気を、進化の観点から追求する「病の起源」。シリーズ第3集は、働き盛りを襲い自殺に追い込むなど、深刻な社会問題になっている「うつ病」。世界の患者数は3億5千万人に達し、日本でもこの10年あまりで2倍に急増している。なぜ、私たちはうつ病になるのか?
番組内容
うつ病は脳の病気
- うつ病の人は、脳が萎縮してしまっている。萎縮を引き起こした原因は「扁桃体」
- うつ病の人は、脳にある「扁桃体」という部分が強く活動している。
- 「扁桃体」が活動すると恐怖や不安、悲しみなどの感情が生まれる。
- 脳が萎縮すると意欲や行動の低下がみられる。
扁桃体の暴走
- 生物進化の過程で「扁桃体」は重要な役割を果たしていた。
- およそ5億2000万年前、私たちの遠い祖先、「魚」に外敵から生き延びる画期的な仕組みが備わる。それは体を集中制御する「脳」、さらに天敵から身を守るための部位、「扁桃体」が生まれる。扁桃体は天敵が近づくとそれを察知し、ストレスホルモンを分泌して全身の筋肉を活性化、魚はこの仕組みで運動能力を高め素早く逃げることができる。(危険が去るとストレスホルモンの分泌は収まる)
- しかし、一時的でなく長期でストレスホルモンにさらされ続けると、魚でもうつ状態になってしまう。(ゼブラフィッシュの水槽に天敵であるリーフフィッシュを入れ、長期間飼育した場合)
- ストレスホルモンが過剰な状態が続くと脳の神経細胞にダメージが行く。
- 強い不安や恐怖などが続くと扁桃体が過剰に働き、全身にストレスホルモンが大量に分泌、過剰なストレスホルモンが脳に及ぶと神経細胞に必要な栄養物質が減少し、その状態が続くと神経細胞が栄養不足に陥り縮んでしまう。(萎縮してしまう)
扁桃体を暴走させる新たな原因、「孤独」
- 魚が誕生した時に備わった扁桃体は、爬虫類、ほ乳類の脳にも引き継がれていった。
- 野生のチンパンジーは高度な集団社会を作って暮らしている。集団でいれば子育てが共同でおこなえ安心して暮らせる。天敵も見つけやすく、立ち向かうこともできる。仲間といることは生存に有利。
- ほ乳類は、家族や群れなど仲間との強い絆を持つことで生存を有利にしてきた。
- 感染症の疑いのため隔離され孤独になったチンパンジーでは、ストレスホルモンの値が高くなることが確認されている。(隔離され続けるとうつ病になる)
- 高度な集団社会を作ったために孤独になると不安や恐怖が生まれ「扁桃体」が激しく活動してしまうようになった。
扁桃体を暴走させる新たな原因、「記憶」「言葉」
- 扁桃体と海馬は結びついている。(海馬は記憶を司る脳の部位)
- 扁桃体が激しい活動をする出来事の場合、海馬が反応し、強い記憶として蓄えられる。
- 恐怖などの記憶は、繰り返し思いだすと、うつ病の原因となる扁桃体を激しく活動させる。
- 他の人から、恐怖の体験を言葉で聞いただけで、脳に強く記憶されるようになった。(扁桃体は言葉にも反応し、発動するように)
人類はある仕組みでうつ病の発症を防いでいた。「平等」
- アフリカにあるタンザニアのハッザの人々がうつ病と無縁な理由は平等な暮らし。(集めた食料をほぼ100%平等に分け合う、集団で暮らし互いに敬い、助け合う暮らし)
- およそ40万年前、本格的な狩りを行っていた人類。獲物を仕留めるには集団の結束が必要だった。そのためには獲物を分け合うなど平等であることがかかせなかった。
- お金を分け合う時の扁桃体の活動を調べる実験では、扁桃体は自分が損する時、自分が得する時には激しく活動していたが公平な場合(平等な場合)はほとんど反応しなかった。
現代、うつ病になりやすい職業と暮らし
- 仕事の内容や上下関係が、うつ病のなりやすさを左右している。医師や弁護士など、みずからの判断で仕事をする専門的な職業ではうつ病は少なく、上司からの命令で仕事を行う営業職、事務職、非技能職(工場、土木作業員など)では2倍以上多くみられる。(立場の低い人は常に強いストレスにさらされている)
- 都市での暮らしは、うつ病のリスクを高める。(扁桃体が激しく活動している。)
扁桃体が活動しやすい原因=人と人とのつながりに原因がある。田舎では、隣近所と顔見知りで助け合って暮らしているが、都市では隣近所の顔も知らない。
- 貧困、所得格差の拡大。
うつ病の治療方法、予防方法。(投薬の他)
TLC(生活改善療法)
- 祖先がかつて行っていた暮らしを、現代の生活に取り入れる。(分け隔てのない、仲間との平等な結びつきを治療に応用)医療スタッフとの信頼関係を築き、地域の活動に参加するなど人との結びつきを強めることを重視。さらに定期的な運動や生活習慣の改善をおこなう。
- 運動は萎縮した神経細胞を再生する働きがあることが分かってきた。
- 昼間は太陽の光を浴び、夜はしっかり眠るという規則正しい生活はストレスホルモンの分泌を正常に戻す効果がある。
重度のうつ病にはDBS(脳深部刺激)
- 頭に穴を開け、電極を埋め込む。ペースメーカーからの電流で扁桃体など(内側前脳束)を刺激、働きを正常化し症状をおさえる。
TMS(経頭蓋磁気刺激治療)
その他、情報など
- うつ病と遺伝、体質について=ヒトヘルペスウイルス6B(HHV-6B)のSITH-1遺伝子に存在するR1A繰り返し配列の数が少ないと「うつ病になりやすい体質」になる。(東京慈恵会医科大学の近藤一博教授らのグループは、新生児期に親から持続感染するHHV-6B(ヒトヘルペスウイルス6)のSITH-1遺伝子のR1A領域には、細胞内へのカルシウム流入を促進し、アポトーシスを誘導すると考えられるSITH-1の発現を抑制するように働く12塩基からなる繰り返し配列が存在し、過労・ストレスの結果、HHV-6Bが活性化して、唾液中に現れたHHV-6Bが嗅球に再感染した時、その繰り返し数が少ないとSITH-1産生量が上昇し、脳内ストレスを来たし、「うつ病になりやすい体質」になることを見出した)
- うつ病のような行動を引き起こす細胞の起源を発見。うつ病に関与する脳部位・手綱核に異常を引き起こす細胞とその発生起源を動物実験から特定。(2024年)
うつ病の病態を詳しく調べるために研究グループは、うつ病の発症に関与する脳部位である手綱核の起源をさかのぼり、出生直後に生まれた脳細胞の一種・アストロサイトが、手綱核に移動して神経回路の活動の強さを調節していることを明らかにしました。この細胞が機能不全になると、周りにカリウムイオンを放出することで、神経回路を病的に活性化し、マウスにうつ病のような行動を引き起こすことがわかりました。
最近の研究によると、うつ病の患者では、脳の中心部にある小さな部位・手綱核の機能異常が報告されています。手綱核はうつ病の病態に深く関与するセロトニンなどの神経伝達物質の放出を制御する脳部位です。ヒトにも手綱核があり、うつ病での血流異常が報告されるなど、うつ病との関係が注目されています。手綱核の活性を調節するメカニズムの解明は、うつ病の発症メカニズムの解明や新たな治療法を開発する手がかりになります。
- その他、U-NEXTからNHKオンデマンド(NHKまるごと見放題パック)の契約をして、観ることができるおすすめの健康に関する動画は以下。
*紹介した動画は、配信期間の都合により観れたり、観れなかったりするので、現在配信されているかどうかの確認はご自身でお願いいたします。(最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。)
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